イタリアを代表する建築家 ミケーレ・デ・ルッキが、メガネの4つの類型(タイポロジー)を再解釈。
パーソナリティを大切に自分自身をデザインするためのフォルム、カラーリングの誕生です。
イタリアを代表する建築家 ミケーレ・デ・ルッキが、メガネの4つの類型(タイポロジー)を再解釈。
パーソナリティを大切に自分自身をデザインするためのフォルム、カラーリングの誕生です。
「メガネとはメガネから生まれ出るものであり、世の中の嗜好やファッション、ライフスタイルの変遷をきわめて繊細に映し出す証人ともなるものです。単なる工業製品ではなく、かける人の顔立ちと一体化し、表情を左右し、個性を際立たせ、人柄を伝える人類学的なプロダクトであるということもできます。人はメガネを選ぶ際、自分自身をデザインし、他の人にどう見られたいのかを演出することになります。今回、JINSのためにデザインしたのは、ボストン、キャット アイ、ラウンド、多角形というメガネの4つのタイポロジー(原型)を再解釈したものです。古典的なデザインからスタートし、 十分に考慮したうえで、今という時代にあわせて現代的に生まれ変わらせることを考えました。レンズを回転させたり、素材の厚みを変化させたり、シルエットをややデフォルメして歪みを加えるなどの試みを行っています。顔の表情、メガネの表現力や歴史などに関する綿密なリサーチが、レンズとフレームの最良の形を定義する実験的なデザインへと導いてくれました。」
今回チームを組んだのは、ミラノを拠点とする建築家、ミケーレ・デ・ルッキ。「建築家の仕事とは人間そのものを理解することであり、そのうえで生活に必要とされるものを丹念に探究し、かたちにしていくこと」を持論とする活動で注目される人物であり、そのデザイン哲学は多くの人々に影響を及ぼしています。歴史あるイタリアのデザイン誌「Domus(ドムス)」の編集長も務めるミケーレは、メガネの歴史を遡るリサーチに始まり、私たち一人ひとりのパーソナリティとメガネとの関係にも考えを巡らせながら、彼が常に重視する「現代性」をふまえたデザインを提案してくれました。