JINS Design Project #05 Ronan & Erwan Bouroullec “sugata”JINS Design Project #05 Ronan & Erwan Bouroullec “sugata”

Concept

パリを拠点とする兄弟デザイナー、ロナン&エルワン・ブルレック。
二人の対話から生まれたJINSの新デザインは、軽やかで色あざやか。
表情にとけこみながら、その人の“姿”をつくるフレーム。
フロントからテンプルへと伸びるなめらかな曲線も特色です。

Product

Designer

人の美しさはそのしぐさに宿っています。女性なら、その歩き方、髪に触れるしぐさに。男性なら、真剣な表情、あるいはリラックスした表情に。彼の視線、彼女のまなざしに、美しさは潜んでいます。メガネは身体表現の一部です。何かに集中している姿を示すこともあれば、柔らかな雰囲気を醸しだすこともあります。
JINS Design Projectで僕たちは、「異なるタイプのメガネフレームが、自然になされている自己表現を補う」という理念をかたちにしたいと考えました。メガネ全体が軽やかで、空気のように透明感に満ちたデザインのデザインを目ざしたのです。
ラウンド型のフレームがしっくりくる日があれば、スクエア型のメガネをかけたくなる日もあるでしょう。なかにはフェミニンすぎるかなと思うデザインもありますが、すぐに男性の目線だからそう感じたことに気づいたりします。僕たちは、バランスの調整をあらゆる角度から緻密に行い、検討を重ねました。無限の可能性を演出するという点では、フレームのカラーリングも同様です。
けれど、デザインが完成するのはその人がメガネをかけるときであり、最終的な雰囲気を決定づけるのは、かける人自身。これらのデザインは、異なる雰囲気を生み出す光の波長(スペクトラム)のようなものなのです。

Ronan & Erwan Bouroullec
Ronan & Erwan Bouroullecロナン・ブルレック / エルワン・ブルレック
兄のロナンは1971年、弟のエルワンは1976年、フランス ブルターニュ地方カンペール市生まれ。1999 年にスタジオを設立して共同での活動を始め、プロダクトデザインから公共空間、都市デザインに至る幅広い分野で活躍している。Vitra、Cassina、FLOS、Magis、Kvadrat など国際的な企業のための製品デザインのほか、伝統技術を継承する職人たちとのコラボレーションにも取り組み、数々のリサーチプロジェクトは世界的な美術館とのコラボレーション作品に発展してきた。また、手がけた製品はパリのポンピドゥーセンターやニューヨーク近代美術館をはじめとする主要な美術館のコレクションとなっている。個展も各国で開催されており、パリのデザインギャラリー Galerie Kreoでの作品発表もそのつど注目を集めている。作品集に『Ronan and Erwan Bouroullec works』(2012年、ファイドン・プレス社)ほか。デザイン賞の受賞も多数。

Interview

The JINS Design Project #05 is about “Expressions are integrated to form “SUGATA”.A light, minimal design with beautiful colors.” The designs of Ronan & Erwan Bouroullec

表情にとけ込みながら“姿”をつくる、
美しい色とミニマムで軽やかなデザイン

今回チームを組んだのは、パリを拠点とする兄弟デザイナー、ロナン&エルワン・ブルレックです。二人の対話を経て完成したデザインは、フロントからテンプルへと伸びるなめらかな曲線が特色。これまでになかったフォルムと透明感に満ちた軽やかなデザインです。かける人の表情にとけこみながら、その人の“姿” をつくる、4タイプのフレームが揃いました。