JINS Design Project #06 Patricia Urquiola “HILO”JINS Design Project #06 Patricia Urquiola “HILO”

Concept

ミラノを拠点に活躍するデザイン界のキープレイヤー、
パトリシア・ウルキオラとJINSがタッグを組みました。
「HILO」とは、パトリシアが生まれ育ったスペインのことばで「糸」の意味。
線のように連なるフォルムやニュアンスカラーのレイヤーが、軽やかに顔になじみます。
パトリシアは環境に配慮したバイオ素材にもこだわりました。

Product

Designer

「HILO」はスペイン語で「糸」のこと、そして語りおこせば、メガネを形づくる線を描く、まさに流れるような動きにまつわることです。プロジェクトの初めにはっきり分かったのは、暮らしのための道具のデザインとメガネのデザインに対するアプローチとは、全く異なるものということでした。メガネとは人間の顔と極めて親しい関係を持つものなのです。結局のところ、眼は私たちの魂を表すのですから。なので「HILO」は実にシンプルな存在で、ごく自然に掛けていただけます。押し付けがましさのない、柔軟に寄り添うデザインです。またそのカラーリングでは、顔に「無理」がないよう、細心の注意を払っています。グリーンといったJINS初の色も取り入れ、バイオ素材も試みました。その結果誕生したのは、とても「穏やかな」アイウエア・コレクションです。

Patricia Urquiola
Patricia Urquiolaパトリシア・ウルキオラ
マドリード工科大学とミラノ工科大学で建築とデザインを学び、ミラノ工科大学ではイタリアの巨匠デザイナー、アキッレ・カスティリオーニに師事。イタリア、デパドヴァ社で巨匠ヴィコ・マジストレッティと協働し、ピエロ・リッソーニのスタジオでチーフデザイナーを務めた後、2001年に自身のスタジオをミラノに開設。2015年よりカッシーナ社のアートディレクターとして活躍中。他にもLouis Vuitton、B&B Italia、Moroso、Flos、Kvadrat、BMW、Ferrariなど多くの企業のプロジェクトを手がけ、注目を集めている。作品はニューヨーク近代美術館、パリ装飾美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館等、世界的な美術館で紹介されている。各国の大学で講義を行うほか、ミラノ工科大学アドバイザリーボード、ミラノ・トリエンナーレ美術館科学コミッティー・メンバー。

Interview

The JINS Design Project #06 is about “Patricia Urquiola, a key player in the world of design.” The designs of Patricia Urquiola

デザイン界のキープレイヤー、
パトリシア・ウルキオラ

今回チームを組んだのは、スペインに生まれ、ミラノを拠点とする世界的な活躍で注目を集めるパトリシア・ウルキオラ。サステイナブルな素材の特性を生かし、素材と技術、双方の可能性を引き出す試みを重ねることで、特色あるディテールとカラーリングでありながらも一人ひとりの顔になじむメガネが完成しました。未来へとつながる一本の線として示された、パトリシアのメッセージとしてのデザインです。