JINS Design Project #04 Alberto Meda “ALMOST ORGANIC”JINS Design Project #04 Alberto Meda “ALMOST ORGANIC”

Concept

エンジニアリングの視点をふまえた実験的なアプローチで、
革新的かつ軽やかさを備えたプロダクトを多数実現しているデザイン界の巨匠、アルベルト・メダ。
フレームとテンプルの関係を始め、素材、技術から探究を重ねたJINSの新デザインが完成しました。

Product

  • Meda UNO / Meda DUE

    Meda UNO / Meda DUE

    「Meda UNO(メダ・ウノ)」と「Meda DUE(メダ・ドゥエ)」は全体を金属素材としたうえで、皮膚に触れる部分には柔らかい素材を用いることを考えたものです。フロント部にはアルミニウム、テンプルには樹脂素材を選択しました。異素材の組み合わせですが、全体として同一素材に見えるように仕上げており、実に良いコンビネーションでまとめることができたと思います。

    Meda UNO / Meda DUE
  • Meda UNO
  • Meda DUE
  • Meda TRE / Meda QUATTRO

    Meda TRE / Meda QUATTRO

    「Meda TRE(メダ・トレ)」と「Meda QUATTRO(メダ・クアトロ)」はチタン素材を活かしたものです。チタンは鉄に比較して比重が半分、腐食しにくく、軽量で自由度が高いと同時に形状を維持することができるユニークな素材です。テンプル部分では樹脂素材にチタンを組みあわせていますが、弾力性とバネ性が備わることで摩擦のないスムーズな開閉を実現することができました。ヒンジは円形ではなくカムのような構造で、テンプルがある位置までいくとカチッと開いたり閉じたりします。テンプルを開閉する際の気持よさを実感してもらえるはずです。

    Meda TRE / Meda QUATTRO
  • Meda TRE
  • Meda QUATTRO

Designer

フォルムからではなくアイディアから始めたい。JINSからチタンとアルミを使ったメガネをデザインして欲しいという依頼が来たとき、新しいフォルムを考えるより先に、まずヒンジに着目した。メガネの構成要素であるフレームとテンプルに新たな「関係」を作り出せるアイディアを探したかったからだ。構成要素間の関係、そして私たちとモノとの関係にこだわることが私には重要に思える。私たちは視覚だけでなく五感を駆使して、時には無意識に、それらのモノを試しているのだから。私は、関係性の中の美というものがあると信じている。つまり、フォルムだけが生み出す美しさではなく機能に結びついた美しさだ。テクノロジーは機能を統合し、軽くシンプルなモノを作り出すことに貢献できる。これはとても重要だ。シンプルであるとは、つまり複雑さを乗り越えたということであり、私にとっては“Almost organic”、つまり生物学的とも言える必然性に通じるからだ。

Alberto Meda
Alberto Medaアルベルト・メダ
1945年イタリア生まれ。
インテリア家具ブランド Kartellのテクニカルマネージャーを務めたのち、Alfa Romeo Auto、Alias、Alessi、Luceplan、Vitraなど様々な企業へデザイン提供。ミラノ工科大学で工業デザイン講師もつとめる。

Interview

The JINS Design Project #04 is about “The pursuit of beauty in products, starting from their materials and structures.” The designs of Alberto Meda

JINS Design Project #04は、
素材や構造からプロダクトの美を探究する
アルベルト・メダのデザイン

今回のデザインは、ミラノを拠点とするアルベルト・メダ。エンジニアリングを学んだ後、実験的なアプローチによる革新的なデザインでプロダクトデザインの可能性を切り拓いてきた、デザイン界の巨匠です。素材や構造、最新テクノロジーに対する知識を活かし、「機能とともにあるさまざまな関係性にこそ、プロダクトの本質的な美が宿る」との考えに基づく活動を一貫して続けています。メダが重視する「関係性からもたらされる美しさ」を、メガネで探究しました。