JINS SCREEN開発秘話
Episode01
きっかけは、
眼科医と社長の立ち話から。

ある日、田中CEOは眼科医と話しながら、何気なく「最近、目が疲れるんですよね」という一言を放った。それに対し、眼科医から返ってきた言葉は、田中CEOにとって聞きなれない内容だった。「実は最近、ブルーライトというものが悪さをしているんじゃないかと指摘され始めていて・・・」当時、ブルーライトは世間ではほとんど知られておらず、眼科医の世界でもブルーライトの影響について、学術的な研究は始まったばかりだったのだ。しかし、当時からメガネをかける人に関わらず、すべての人の目を守りたいという思いを常に抱いていた田中CEOは、それを聞いて「ブルーライトをカットできるメガネは作れないだろうか」と思いつく。ここから、ブルーライトカットメガネの開発がはじまったのである。
Episode02
まだエビデンスが無いのなら、
自ら研究するしかない。

当時、ブルーライトの目への影響についての学術研究ははじまったばかり。しかし、こうしたアイテムを世の中に信頼とともに受け入れてもらうには、そのエビデンスが必要であることが明白だった。「まだエビデンスがないのなら、自ら研究するしかない」、そんな思いを胸に、田中CEOの号令の下、JINSは会社をあげてブルーライトの研究を始めた。まずとりかかったのは、ブルーライトの目への影響を眼科医に検証してもらうこと。開発中のメガネを20人前後の被験者に渡し、目の状態の変化を測定するフリッカーテストを実施。ブルーライトカットレンズを装着した場合と、装着しなかった場合を比較し検証した。さらに、日本マイクロソフトの協力を得て、およそ500人の社員を対象に実証実験を続けた。
Episode03
品質に妥協なし。
どこにも負けないレンズをつくれ。

商品の要となるレンズ開発は、品質の高いレンズメーカーを探すところからはじまった。国内外を探した結果、JINSの開発チームはイタリアのあるレンズメーカーにたどり着く。このメーカーと、海と陸を超えた共同開発が始まった。光をカットするには、染色した色付きレンズを使うのが簡単だが、それではブルーライト以外の光もカットしてしまう上に見た目が良くない。そこでJINSは、レンズの製造時にブルーライトを効率的にカットする添加剤を加えるという『光マネジメント』技術で、自然な見た目のクリアレンズ(現JINS SCREEN DAYLY)を開発した。現在もメーカーを国内で高品質なレンズが作れるメーカーに変更し、レンズのさらなる品質改良を続けている。
Episode04
フレームにもこだわれ。
目がいい人に
どう受け入れてもらうか?

ブルーライトをカットするのはレンズ。しかし、この商品を世に広めるには、普段メガネをかけていない人にも使ってもらう必要があった。そこで、レンズの開発と並行して、普段メガネをかけない“目がいい人”でも、自然にかけてもらえるフレームの研究にも着手。男女兼用のユニセックス仕様とし、誰にでも合いやすいサイズを検討。鼻パットも日本人にフィットしやすい形状を選んだ。また、フレーム内に柔らかい針金を入れることで、使用者自身で耳かけ部分などの角度を自由に調節できるようにするなど、初めてメガネを使う人のハードルを下げる改良を重ねた。