JINSのお店〜三宮店ART WALL〜 event report

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JINSのお店〜三宮店ART WALL〜 event report

2016.12.27

12月16日(金)三宮店で行われた「JINS Exploration第一弾」。国内外で注目されるアーティストの鈴木ヒラクさんが、JINS三宮店2階のウィンドウを使いライブドローイングを披露。さらに電子音楽ユニットMOTHER TERECOの演奏に加え、モノクロマティックに統一されたケータリングのフードやドリンクが、来場していただいた方々を非日常的な空間へ誘い、アーティストたちと一緒に特別な時間を体験していただきました。

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目線と光線が一つの線となるドローイング
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時間的な要素と空間的な要素を取り入れるのが特徴である鈴木ヒラクさんが手がけるドローイング。今回、JINS三宮店で披露した新作『Road (Contact)』は、路上で見出してから10年以上使用している反射板を用いた作品です。

鈴木:ドローイングと言うと、平面のイメージがあると思うのですが、私はあらゆる線的な事象として捉えています。つまり目線や光線もその"線"の一つで、今回の作品に使用した反射板は目線と光線が重なった時に光る素材です。なので、この作品は、造形物自体だけではなく、見る人自身や光を含めた空間全体が作品となっているのです。

目線と光線が混じりあうことで、反射板が輝き、目で見るのとは全く異なる表情を一瞬だけ見せる『Road (Contact)』。作品を目の前にした多くのお客さまやファンたちは、スマートフォンを手にフラッシュを使い撮影し、モニターに映し出された作品と肉眼で見る作品の違いに驚きの表情を浮かべていました。




JINS三宮店だからこそ生まれた作品
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イベント当日、約2時間に及んだ鈴木ヒラクさんによるライブドローイング。下描きなど何もなく、即興で描かれた点や線の集合体が未知なる記号を形作り、ウィンドウを埋めつくした。JINS三宮店が位置する神戸三宮センター街を歩く学生やデート中のカップルは、「何をやっているんだろう?」「何を描いているのだろう?」と足を止め、2階のウィンドウを不思議そうに眺めていました。

鈴木:なぜライブドローイングをするのか? それは、環境との対話の中で生まれてくるものがあるからです。自分のスタジオで描くのと行為自体は変わらなくても、その場所と時間の中でしか生まれてこないものに期待しているんでしょうね。

そしてライブドローイングを終えた後、「今回も新しい作品ができました。ありがとうございます」と一言。鈴木ヒラクさんの作品への満足感が伝わってきました。




アイウエアブランドとして"見ること"の価値を示す
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鈴木:反射板は道路で日常的に目にするものですが、この作品では通常の用途とは違う視点で反射板を捉えて、作品化しました。それによって、日常の世界の見方が変わるきっかけになればという思いがあります。

街中にある素材を全然違う視点で組み替えることによって新たな世界を作り出すという鈴木ヒラクさんのコンセプトと、JINSのビジョンとが結びついたからこそ実現できたプロジェクトとなりました。




日常目にするモノやコトを、いつもとは違う目線で見るだけで新しい発見があると同時に、それを発見することによって人生が豊かになるというのが、JINSが2014年から掲げているブランドビジョンです。鈴木ヒラクさんのアーティストとしての取り組みとJINSのビジョンが共鳴した結果、少しでも多くの方々に"見ること"を通して得た経験が、人生をより豊かにするきっかけになる、ということを共有できたと思います。


【Staff credit 】
Photography: Hiroyuki Matsubara
Text : Takuhito Kawashima(kontakt)
雑誌やカタログなどを製作する編集プロダクション「kontakt」エディター。ファッションをはじめ、インテリア、ライフスタイルなどの編集や執筆も行う。